Google広告に出稿してしばらくたつと、オークション分析が使えるようになります。 これには、他社との広告の重複や上位で競合とどのような表示順位で検索結果に表示されているかを確認することができます。 これを確認すると難しい専門用[…]
この記事では、Google広告(リスティング広告)の結果分析についてお話しました。中でもオークション分析で重要となる3つの指標の役割を解説しましたが、ここからが特に重要。
オークション分析の指標を確認したら、競合他社がどのような「運用戦略」をとっているのかを読み解いていくのが本来の利用方法になります。
リスティング広告のオーソドックスな戦略
実際のデータは、大きく分けると以下の3つのパターンに分類できます。
パターン1 タイミングを絞って確実に上位を狙う戦略
検索されたときには高い確率で目立つ場所に表示されますが、全体の表示割合(インプレッション シェア)は限定的であるケースです。
データの目安
ページ上部表示率:高い(目安:70%~80%以上)
インプレッション シェア:低い(目安:20%~40%以下)
1クリックあたりの入札を強めて確実にユーザーの視線を集めています。
一方で、配信する時間帯を絞り込んだり、日予算の上限をコントロールして、効率よくコンバージョンを獲得しようとしている可能性があります。メリハリのある、積極的な運用の可能性が推測できます。
パターン2 無駄なコストを抑え、コスパ重視の堅実な戦略
自社と狙っているターゲット層(キーワードや地域など)は重なっていますが、検索結果の上部を無理に狙っていないという戦略。
限られた予算で広告を調整している段階の可能性もあります。
データの目安
重複率:高い(目安:60%~70%以上)
ページ上部表示率:低い(目安:20%~30%以下)
順位争いによるクリック単価の高騰を避け、少し落ち着いた掲載枠でコストを抑えて手堅くクリックを集めているかもしれません。
費用対効果(ROI)を最優先にした堅実な運用をされていると捉えることができます。
パターン3 豊富な予算と強いアカウントで高いシェアを維持する戦略
すべての数値が安定して高い、市場における主要なプレイヤーのパターンです。
データの目安
インプレッション シェア:高い(目安:70%~80%以上)
ページ上部表示率:高い(目安:70%~80%以上)
重複率:高い(目安:60%~70%以上)
終日広告を維持できる十分な予算と上位表示できる適切な入札設定が両立しているパターン。
ドメインも強く、ブランドの認知度や市場シェアをしっかりと維持する理想的なリスティング広告運用を行っています。
まとめ:指標は複合的に読み解くこと
多くの運用者は、管理画面を開いたときに「インプレッション シェア」の数字だけを見て一喜一憂してしまいがちです。しかし、それだけでは競合の本当の姿は見えてきません。
今回ご紹介したように、
- 「重複率」で競合かどうかを判別
- 「ページ上部表示率」で入札の強さを確認
- 「インプレッションシェア」で予算規模を推定
このように3つの指標を立体的に重ね合わせることで、表面的な数値だけでは見えにくい競合の戦略がだんだんと見えてきます。
では、同じキーワードをターゲットとする競合の特徴や戦略を掴んだ上で、自社の広告運用はどうすればいいのか次の記事で見てみましょう。